Высоцкий(Vysotsky)の表記

来年(2008年)1月25日はロシアの詩人・俳優のウラジーミル・セミョーノヴィチ・ヴィソーツキイ生誕70周年。
その日に向けて、日本一ヴィソーツキイを尊敬すると自負する私(笑)が、ちょっとずつ記事を書いていきます。本当はホームページを開設したいところなのですが、ヒマと根気と技術がないもので。
なお、「ヴィソーツキイの部屋」は、ロシア語ではКомната имени В. С. Высоцкого(Komnata imeni V. S. Vysotskogo)のつもりです。

今回はВысоцкий(Vysotsky)の表記について。

Высоцкий(Vysotsky)もそうですが、ロシア人の名前の日本語表記って、こうしなければならない、という厳密なルールはないんですね。だから、同じ人物を指すのに、同じ本の中でも筆者、訳者が違うと表記が微妙に変わることがままあります。結局は好みの問題のようですね。私は「ヴィソーツキイ」と書くことにしていますが、元の綴りをわかりやすくし、アクセント(これがロシア語の発音ではもっとも大事な点の一つなのですが)の位置をはっきりさせるためにこう書いています。
ちなみにほかの表記では、「ヴィソツキー」、「ヴイソーツキイ」、「ビソツキー」、「ウィソツキー」、さらには「ブィソツキー」というのが過去の出版物にありました。「ブィソツキー」というのはかなり破壊力がありますが、ソ連大使館の広報誌『今日のソ連邦』1988年1月15日号にあったものです。
なお、ローマ字では、英語圏でのVysotskyやVysotskii、フランス語のVissotskiおよびVyssotsky、他にはVysotskij(イタリアのCD)、ドイツ語Wyssozkiなどです。

また、名前のВладимир(Vladimir)を「ウラジミール」と書く人が多くいますが、チェコ語やフランス語ならともかく、ロシア語としては正しくありません。ご注意を。「ウラジミール」と書いてあるだけで、ロシア語学習者や研究者(の中の特に頭の固い人々)は頭から馬鹿にしてしまう傾向があります。うっかりやってしまった方は早めに直しましょう。
なお、ここでは慣例に従って「ウラジーミル」としています。中には「ヴラヂーミル」と厳密に書かれる方もいらっしゃいますが、個人的には音がちょっときつくなりすぎるのであまり好きではありません。

もう一つ、ここではキリール文字を使用していますが、文字化けした時のためにローマ字表記も続けて書くように努力しています。
また、人名、特に姓のアクセントについては、鳴海完造編『ロシア・ソビエト姓名辞典』(ナウカ、1980年再版)を参照していますが、人によってはアクセントが違う場合もあります。

次回以降では、ぜひチェックしておきたいヴィソーツキイ関連本やレコード、CDの紹介をしていきたいと思います(過去の記事でも時々修正が入りますので、たまに覗いてみてください)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヴィソーツキイの切手

この前、切手のストックブックを整理していて見つけました。

Stamp

1シート8枚、1999年発行の切手です。いずれも人気のあった歌手ばかり(ついでに言えば故人ばかり)です。そういえば日本でもひばりとか裕次郎とかが発行されてましたっけ。

左上から右上、左2段目・・・の順に:

レオニード・ウチョーソフ(1895-1982) ソ連邦人民芸術家(1969年)。1920年代末~30年代にソ連にジャズを持ち込み、演劇とジャズをミックスした方だそうです。ミュージカル映画"Беселые ребята"の主演でも有名。

マルク・ベルネース(1911-1969) 俳優、歌手、ソ連国家賞(1951年)、ロシア共和国人民芸術家(1965年)。ちなみに、ヴィソーツキイが初めて大きな役を得た映画"Я родом из детства"で、ヴィソーツキイの「兄弟戦士の墓」を歌っているそうです。

クラヴジヤ・シュリジェーンコ(1906-1984) ソ連歌謡界最初期から活躍、その発達に多いに貢献。ソ連邦人民芸術家(1971年)。

リジヤ・ルスラーノヴァ(1900-1973) ロシア民謡歌手、ロシア共和国功労芸術家(1942年)。

ブラート・オクジャワ(1924-1997) ここに来られる方でしたら、もはや説明不要でしょう。歌う詩人としてはヴィソーツキイの先輩格、また作家としても名をなした方です。日本でもレコード(CD)や小説の翻訳を通じて紹介されています。

ウラジーミル・ヴィソーツキイ(1938-1980) 説明は省きます。

ヴィクトル・ツォイ(1962-1990) 1980年代に絶大な人気を博したロックバンド「キノー」のリーダー。その死後も若い世代に影響を与え続けている、ロシアロック界のカリスマ。

イーゴリ・タリコフ(1956-1991) この中ではたぶん一番悲惨な、まさに非業の死を遂げた人ではないだろうか、と思います。コンサートの舞台裏で射殺され、容疑者はイスラエルへ逃亡。しかもそれがマネージャーだったとか。「人生を悲劇的に終えた人は真の詩人」というヴィソーツキイの言葉を思い出してしまいます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

続・ヤフオクで見つけました

今、こんなのが出品されてます。検索していて見つけました。

http://page22.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l90762026

興味ある方はどうぞ。

ちなみに発売年は「1986年」が正しい。

なお、私はヤフーのまわし者ではありません。一応。

*ブログ維持のための記事

| | コメント (0) | トラックバック (0)

この前、ヤフオクで見つけました

久々にヤフオクにヴィソーツキイの詩集が出品されていました。
ので、つい買ってしまいました。

2t5Сочинения. В 2-х томах. Изд. 5-е, испр. Песни.
М.: Художест-
венна литература, 1993.

定番ともいえる2巻本の、第5版になります。
昔、モスクワにいたころに同じ版(たぶん...記録がないのではっきりしません)を買ったのですが、卒業だか引っ越しだかの際に大学に寄付してしまいました。
内容的には初版と何ら変わらなかったように思います。ただ、紙質は格段に安っぽくなっています。

あと、"НЕРВ"の第2版も一緒に出品されていたので、ついでに入手しました。
もう持ってるのに、つい。

ちなみに出品されていたのは北海道の古本屋さん。何年か前にもヴィソーツキイの詩集を譲って頂きました。
やっぱり北海道はロシア語の本が出やすいのでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1980年のアルバム・バリエーション集・その3

3日目は、レーベル面。4枚とも違っているのが分かります。

1枚目。
L1
プレスされたのが1987年頃と分かっていますので、この頃のメローディヤ社の仕様が分かります。

曲名表記は英語。

2枚目。
L2薄めの色ですが、色あせているわけではありません。B面も同じ色です。

この盤のみ、曲名表記がロシア語になっています。

3枚目。
L31枚目と同じ色遣いなので一見すると同じようですが、デザイン上では2枚目に近いものになっています。ただし、曲名表記は英語です。

4枚目。
L4こちらは1枚目の色違いバージョンと言っていいくらい似ています。一部、活字に違いがあります。

所有しているレコード全部がちょっとずつ違うとは、さすがに最初は気がつきませんでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1980年のアルバム・バリエーション集 ・その2

今回は、ジャケット裏面です。一見すべて同じに見えますが、よく見ると下部に違いがあるのがお分かりかと思います。

まず、1番。
J1_2実にシンプルです。

ある意味、典型的な輸出仕様のデザインとも言えましょうか。

次に2番。
J2_2

ちょっとシミがありますが、そこはご勘弁。

1番と比べると、下部の文字がちょっと多くなっているのがお分かりかと思います。
定価が書いてあります(2ルーブリ15カペイカ)。国内向け盤だったのでしょうか。

3番。
J3
ベリョースカの値札は無視してください(笑)3ルーブリに値上げしたのでしょうか?それともちょっとぼってるのか?

この盤のみ、発行枚数が60,000枚と明記されています。国内向けのものには発行枚数が書いてあることがままあります。
国内向け盤をベリョースカに回したか?

4番。
J4


上部の汚れは値札をはがした跡だと思います。無視してください。

1番同様、こちらもシンプルになっています。

ジャケット表にローマ字表記がありますので、輸出用と断言していいでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1980年のアルバム・バリエーション集・その1

1980年秋ごろ、ヴィソーツキイ2枚目のソ連製アルバムが世に出たことはすでに紹介しました。
わたしはこのアルバムを4枚持っているのですが、複数年にわたりかなりの量がプレスされたのか、ジャケットやレコードのレーベル部分(というんですか?)にいくつかバリエーションがあることが分かりました。
今回はそれらを紹介していきます。私個人の持ち物ですのでたかが知れていますが。写真が多くなるため、三日に分けたいと思います。

初回は、ジャケット表。4枚いっぺんに紹介します。

J14_6仮に上左を1番、上右を2番、下左を3番、下右を4番とします。「その2」(7月24日アップ予定)、「その3」(同25日アップ予定)でも同じように呼びます。
番号は適当に付けたもので、年代順とか何か順序があるものではありません。

今回は4枚並べてデジカメで撮影しました。同じアルバムなのにジャケットの色が違うのがよく分かります。

1番のみ、プレスされたのが1987年頃だと分かっています。今はなき新世界レコード社で入手しました。
それ以外はヤフオクで手に入れました。

いずれも紙ジャケで1、2、3番は紙質ががさがさで安っぽく、4番のみてかてか光っている、ソ連製としてはやや高級な作りになっています。
4番は以前紹介しましたが、表にローマ字表記が加刷されたものです。おそらく輸出目的に作られたものでしょう。

次回はジャケット裏面を紹介します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ちょっと前ですけど

Yahoo!にこんな記事がありました。

「ロシアの伝説的演出家、俳優らと対立し劇場去る」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110626-00000063-jij-ent

失礼とは思いますが、最初の感想。リュビーモフってまだ健在だったんですね。

しかしこの人はよく俳優たちと対立するなあ...ソ連崩壊の頃にもかつての「教え子」たち(ニコライ・グベンコとか)とやりあってタガンカ劇場が分裂してますし。

すぐに消えそうな記事ですので、興味ある方はお早めに。

7月9日追記:今日見てみたら、案の定消去されてました...

| | コメント (0) | トラックバック (0)

番外編・日本で紹介されたロシア・ソ連の歌手・10

今を去ること20年ちょっと前、まだかろうじてソ連が生き残っていた時代、具体的には1980年代末、かの国のロックが日本に次々と紹介されていました。そのうちのグレベンシコフやキノーなどについてはもう取り上げました。
今回は、アーティストいろいろのコンピ盤の1枚です。

Rocksoviet_2

Rocksoviet2_5

ソビエト・ロック -情報公開- 、 JIMCO、JIM0003、1989年10月25日?発売。解説(水上はるこ)、ロシア語テキストと日本語訳付き(ただし5、10、11、15を欠く)。
マイナーレーベルからの発売ですが、数年前まで中古でけっこうよく見かけました。新品で注文までして買った私がばかみたい...
収録曲、バンド(カッコ内)は;
1.ロシア、2.行かないで、3.聖なる愛(以上「サン・ペテルブルグ」)、4.ぼくは行く、5.石の花(以上「ルースキエ」)、6.サイド・バイ・サイド、7.救って守ろう!(以上「イバースト」)、8.マリア、9.ぼくの電話(以上「ヌー・イ・シト」)、10.階段、11.影(以上「アリボム」)、12.島、13.いやな天気(以上「カレンダーリ」)、14.象さん、15.強くなるのだ(以上「パサジィリ」)。
ローマ字表記は裏ジャケットを参照してください。打つのに疲れちゃった。

いろいろと突っ込みどころはありますが、いきなり「サン・ペテルブルグ」はないよなあ、せめて「サンクト」ぐらいちゃんと書いてほしいなあ、と思ってしまいました。あと「イバースト」。せめて「エベレスト」でしょ、やっぱ?
が。「サン・ペテルブルグ」の呪い(笑)はこの後も続くのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アマゾンで見つけた本

ずいぶん書いていないな、と思っていたら、今年に入ってから更新していませんでした。

この前アマゾンで見つけて入手した本です。

Unfinished_2 UNFINISHED FLIGHT   SELECTED SONGS OF VLADIMIR VYSOTSKY

詳しくはこちらを参照。

http://www.amazon.co.jp/Unfinished-Flight-Selected-Vladimir-Vysotsky/dp/1440439915/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1303195185&sr=8-1

100ページちょっとの薄い本で、全部で28編の詩が収録されています。
ロシア語テキストが向かって左ページ、英訳が右ページにあります。

正しく訳されているのかはちょっと悩みます。個人的には何となく違和感を感じます。あくまで参考程度にしておいた方がいいかと思います。

ヴィソーツキイの詩集をお持ちでない方の入門用にはいいかもしれません。お値段も手ごろでしたし。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヴィソーツキイ・オーケストラバージョン・カナダ編・おまけ

本当は前回に入れてもよかったのですが、私事なので記事を分けました。

カナダでの録音を紹介しましたが、この中に"Мы вращаем Землю"という曲が収録されています。
ビデオの「モノローグ」をご覧になった方なら、ヴィソーツキイが何度も歌いなおしていた曲、といえばお分かり頂けると思います。
実はこのバージョン、私が長らく探していたものでした。

はじめて聞いたのは、私が最初に手に入れたヴィソーツキイのLP"Сыновья уходят в бой"(ヴィソーツキイのレコード・ロシア・ソ連編4・ペレストロイカの時代へ)。1978ないし79年のLP"Владимир Высоцкий поет свои песни"収録バージョンとは違い、アップテンポで勇ましいアレンジでした。
ところがその後、さまざまなLPやCDを入手しましたが、なかなかこのバージョンには巡り合えませんでした。フランスかソ連での収録とばかり思い込んでいたためです。
まさかカナダだったとは...
そして(間抜けなことに)何年も前に入手していたMP3に収録されていたとは...コレクションをちゃんとチェックしておかないとだめですね。

それにしても。
「メローディヤ」は一体どこからこのカナダ録音バージョンを入手したのでしょうか?
そしてなぜ自分のところで収録したバージョンを入れなかったのでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«ヴィソーツキイ・オーケストラバージョン・カナダ編